こそこそ綴る雑記でございます。
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テキストファイルを漁っていたら、前に書いた一夜怪談のSSが出てきたので晒してみます。
当然の如く浅葱×萩間でござい。
多分サイトには未掲載だったと思うんですが…もしかして気のせい?(汗
最後の方が物足りない感じがするので、もうちょっと追加して、サイトに載せようと思ってます。
--------------------------------------------------------
風邪引きわんこ
萩間からのメールを読んで小さくため息をつく。
『浅葱さん、すいません。風邪ひいちゃいました。
でかけるのは無理そうです。すいません。』
風邪ねえ…。
昔から夏風邪をひくのは何とやらというけれど、萩間はそれを地で行っている。
2度も謝っているのは多分、『せっかくだから一緒に行きましょうよ!』なんて強引に誘った外出を自分からキャンセルすることになったからだろう。
随分楽しみにしていたようだし、少しくらいの風邪ならきっと気が付かないで出かけるに違いない。
ということは今かなり具合が悪いんだろう。
一人で勝手にピンチになるのは、相変わらずだ。
……まったく、世話のかかる奴。
我ながらお人好しだと思うが、それも惚れた欲目…だろうな。
置いてあった車のキーを掴み、僕は駐車場へと向かった。
* * *
萩間の部屋の前について一瞬迷った後、車のキーホルダーについている合鍵でドアを開ける。
ノックしても眠ってたら聴こえないだろうし、大声を出すのも面倒だ。
「おじゃまします」
一応声をかけて入った部屋。
返事は無く、苦しそうな息遣いだけが響いている。
ベッドを覗き込めばいつもよりも赤らんだ顔の萩間が布団に包まっていた。
額に手を当てると高い体温が伝わってくる。
手の冷たさが心地よかったのか、萩間の目がうっすらと開いた。
「あ、れ?浅葱さん…?」
擦れた声が症状の重さを物語っている。
「ほら、差し入れ」
買ってきたコンビニの袋を持ち上げると、萩間が嬉しそうに微笑む。
つらいのに、それでも嬉しいと思えば笑えるところは萩間のいいところだろう。感情が顔に出やすいのは時には欠点にもなるけどね。
「薬は?」
「飲みました」
「そう。
じゃ、はい」
ペタリと萩間の額に冷えピタシートを貼り付ける。
「何か飲みたいものとか食べたいものとかある?」
「大丈夫です」
「大概のものは買ってきたから、何かあったら言いな」
「あ、あの…浅葱さん」
「何?」
「手、ください」
「僕の?」
「はい」
「浅葱さんの手、気持ちいいから…」
言われた通りに萩間の赤い頬に手を伸ばす。
首を傾げるように頭を僕の手に預けた萩間はゆっくりと目を瞑った。
「ありがとうございます…」
そのまま、安らかな寝息が聞こえる。
僕は萩間が気の済むまでそのままでいてやった。
--------------------------------------------------------
えー本当は若干この後も続きます(笑)
ですが、今お見せできるのはここまでということで…
サイトに載せるときは完全版になると思いますので、
どうか少々お待ちくださいませ。
当然の如く浅葱×萩間でござい。
多分サイトには未掲載だったと思うんですが…もしかして気のせい?(汗
最後の方が物足りない感じがするので、もうちょっと追加して、サイトに載せようと思ってます。
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風邪引きわんこ
萩間からのメールを読んで小さくため息をつく。
『浅葱さん、すいません。風邪ひいちゃいました。
でかけるのは無理そうです。すいません。』
風邪ねえ…。
昔から夏風邪をひくのは何とやらというけれど、萩間はそれを地で行っている。
2度も謝っているのは多分、『せっかくだから一緒に行きましょうよ!』なんて強引に誘った外出を自分からキャンセルすることになったからだろう。
随分楽しみにしていたようだし、少しくらいの風邪ならきっと気が付かないで出かけるに違いない。
ということは今かなり具合が悪いんだろう。
一人で勝手にピンチになるのは、相変わらずだ。
……まったく、世話のかかる奴。
我ながらお人好しだと思うが、それも惚れた欲目…だろうな。
置いてあった車のキーを掴み、僕は駐車場へと向かった。
* * *
萩間の部屋の前について一瞬迷った後、車のキーホルダーについている合鍵でドアを開ける。
ノックしても眠ってたら聴こえないだろうし、大声を出すのも面倒だ。
「おじゃまします」
一応声をかけて入った部屋。
返事は無く、苦しそうな息遣いだけが響いている。
ベッドを覗き込めばいつもよりも赤らんだ顔の萩間が布団に包まっていた。
額に手を当てると高い体温が伝わってくる。
手の冷たさが心地よかったのか、萩間の目がうっすらと開いた。
「あ、れ?浅葱さん…?」
擦れた声が症状の重さを物語っている。
「ほら、差し入れ」
買ってきたコンビニの袋を持ち上げると、萩間が嬉しそうに微笑む。
つらいのに、それでも嬉しいと思えば笑えるところは萩間のいいところだろう。感情が顔に出やすいのは時には欠点にもなるけどね。
「薬は?」
「飲みました」
「そう。
じゃ、はい」
ペタリと萩間の額に冷えピタシートを貼り付ける。
「何か飲みたいものとか食べたいものとかある?」
「大丈夫です」
「大概のものは買ってきたから、何かあったら言いな」
「あ、あの…浅葱さん」
「何?」
「手、ください」
「僕の?」
「はい」
「浅葱さんの手、気持ちいいから…」
言われた通りに萩間の赤い頬に手を伸ばす。
首を傾げるように頭を僕の手に預けた萩間はゆっくりと目を瞑った。
「ありがとうございます…」
そのまま、安らかな寝息が聞こえる。
僕は萩間が気の済むまでそのままでいてやった。
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えー本当は若干この後も続きます(笑)
ですが、今お見せできるのはここまでということで…
サイトに載せるときは完全版になると思いますので、
どうか少々お待ちくださいませ。
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プロフィール
HN:
おおの
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
基本的には腐女子。
でもノマカプにも愛。
百合もOK。
という何でもあり人間でございます。
好きなもの
学園ヘヴン
(中七、中丹羽など雑種)
臨海合宿(霧原受)
鬼畜眼鏡(片桐受)
逆転裁判(ミツナル、響オド)
歪みの国のアリス(猫アリ)
一夜怪談(浅萩)
モンスターハンター、ドラクエなど
主にゲーム中心に愛。
こそこそとサイトで捏造文章創作中。
よろしくお願いします。
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